鎌倉で鎌倉野菜を育てながら暮らすことにした

本当にご縁というのはこのことをいうのだと思います。

 

いつもお世話になっているイタリアンレストラン、オステリアジョイア畑の目と鼻の先の地主さんとのご縁でお手伝いさせていただくことになりました。

 

 

 

 

本当に素敵なお母さん、お父さんの愛ある手作り感満載の場所です。

歴史と未来をつなぎたい。

 

鎌倉の今を耕して生きる、青空畑隊を結成します。

 

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you are what you eat.

 

おばあちゃんが生きていたときまで鎌倉連売所に出していた、保証付きの鎌倉野菜です。

味が濃くて本当に美味しいです。

 

 

まずはしっかりとお手伝いして貢献していきたいと思います。

 

お客様は家族  〜ポスト資本主義時代経営論〜

前回「 クライアントは家族だ」に続き、今回は僕が次世代経営モデルとして実践中である青空空間のお話です。

 

先日、お客様たちと 新年会をサロンでやらせていただきました。

 

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基本的に会費無しのポットラック(持ち寄り)パーティーです。

七里ヶ浜中心のお客様のつくる手料理は本当にレベルが高くて驚きます。

 

 

 

実は、手作りながら、1本3000円で個人的にネット販売しているというパテや、ご子息がリッツカールトンのシェフなのでお休みの時にさっとつくってもらったバーニャカウダに、「いいお刺身が入ってなかったから、主人が魚一匹を買ってきて捌いたブリです」などなど・・・

あるいは、自分の出身地の料理・・・鹿児島の芋餅に韓国のキンパなどなど。

 

七里ヶ浜のセレブはレベルが高いということがいいたいわけではないんです。

もちろんそうなのですが、ここ青空空間で起きていることは、貨幣を介在した、交換経済とはまったく異なることだということです。

 

このようなお料理はお金では買えません。顔の見える信頼できる会員様が自ら”選んだ”オリジナリティの交換であり、それは均質でありアノニマスであり出処がわからないスーパーの買い物とはまったく異なる価値の交換行為です。 

 

ここにこの料理をもってくるに至った様々な背景がその方の感性や人となりのアウトプットとなってシェアすることでここに強い価値交換によるエネルギーと絆が充満してくるのを感じました。

 

もう一つ。僕たちは、こういったパーティーを節目節目で行わせていただいています。1周年感謝祭、2周年感謝祭、昨年9月に3周年感謝祭をやらせていただきました。

 

その時々に、僕たちの個人的な結婚の報告やスタッフのおめでたの報告などもさせていただいています。

 

「皆様は僕たちの家族だと思っています、僕たちもずっと皆様の家族と思われるよう、なくてはならない存在であり続けるよう、これからも努力してまります。」

 

先日も、締めの挨拶でそう話させていただきました。多くのお客様からも、嫁っこのことを子供のように思っている、とよく言っていただいていたりします。

 

こういった深い絆こそが、経済ゼロ成長時代における経営において極めて重要だと思います。大きくて虚構のマーケティング、ブランディング、セリングではなくて、お客様との小さくても持続する強い信頼ある絆こそが、合理性にすら負けない消費されない価値交換経済を成立させる肝になるのだと思うのです。

 

 

 

 

1月31日 七里ヶ浜寒いけどいい波の日!

寒くてちょっとだけ萎える気持ちにムチを打って海へGo

行ってみると、最高なんですよね〜

今日は今年一番?というくらいレギュラー張っててよかったですねえ〜

いつものメンバーでいい波をシェア。

  

 

例年より波がある1月も今日で終わり。感謝感謝!

 

クライアントは家族だ

昨日は、七里ヶ浜商店会の週次ミーティングに参加、その後、建築家であり親友である光嶋裕介にあって、最後は、前職の上司にお寿司とマジックバーをご馳走になりました。

 

裕介との話は、彼のやっている合気道と僕の波乗りの相似性や、フランツ人のピケティに経済のことを教えてもらっているのはおかしいだとか、マイクロビジネス&ローカルコミュニティの推進を踏まえた建築のこれからの可能性だとか、多岐にわたっていろいろな意見交換ができました。

 

話の中で、彼が言った「クライアントは家族だ」という言葉がとても印象的でした。彼は、僕の計画で七里の青空空間の設計後、内田樹先生に偶然にも見初められ、稽古場兼自宅「凱風館」を手がけ、 瞬く間にメディアに取り上げられるようになったわけだけども、そんな彼は内田先生の愛弟子と結婚して今もなおまさに家族のようにおつきあいさせてもらっているようです。

 

経営論的に、「従業員は家族」という時代が日本にはあったけれども「クライアントは家族」というコンセプトは果たしてあったでしょうか。

 

確かにありました。町の商店街です。

 

僕が、東京を逃れ、七里ヶ浜に引っ越してきて、なんでこんなに毎日幸せなんだろうと自己分析していたときに、ふと心に浮かんだのが、肉屋の柴田さんとの何気ない会話でした。

 

肉屋の柴田は、七里ヶ浜の歴史そのものであり、まだ野原だったころからあのカレーの珊瑚礁さんと共に歩んできました。

 

僕と妻は、いつも、もっと近いところにある安い肉を売っている西友ではなく、柴田さんのところで買っていました。

 

「へい、いらっしゃーい。今日は世界一の肉と日本一の肉のどっちにする?」

「うーん、今日は日本一にしとこうかなあ、笑」

 

すると、奥さんもでてきて

「このお肉はこうして調理するといいわよ」

「わかりました、やってみます!」と妻。

 

「はい、じゃあ20グラムおまけ〜。またどうぞー。よろしく〜!」

 

なんてことはない会話でした。

だけど、この感覚がどうしようもないくらい、僕の幸福感に大きく作用しているのでした。

たったこのことだけでも僕は七里ヶ浜にひっこしてきて本当によかったな、って心から思えていたのです。

 

そんな柴田さんが、去年、亡くなってしまいました。

僕たち夫婦はお葬式にも参列しました。

 

もう柴田さんのあのしゃがれた声が聞けないというのは、本当に本当に悲しいことでした。

 

「クライアントは家族」という裕介の言葉で思いました。今思うと、あれは家族みたいなものだったんだな。だからあんなに満たされていたんだなと、理解できました。

 

消費が美徳となった資本主義社会では、お金がものをいい、交換可能性からくる匿名性と合理性の誇張が行きつく所まできてしまいました。

 

僕は、柴田さんと交換不可能であり、消費もされないやりとりをし、なおかつ合理的でない金額のお肉に満足していたのです。

 

これは単なる懐古主義ではありません。「クライアントは家族」というコンセプトは、経済ゼロ成長自体における重要な経営コンセプトに足るものでしょう。

 

それこそが、循環型経済と豊かなライフスタイルと幸福論における一つのキーになると確信します。

 

 

 

 

 

ハフィントンポスト「地方創生、何が本当に必要なのか」

昨日は、表題のシンポジウムに、お江戸は末広町の廃校を利用した3331まで足を運んできました。ローカリゼーションについては政府主導の動きもあり、民間も活発になってきていますね。中でも、ずっと注目されてきた神山町グリーンバレー大南さんが来られるということもあって伺いました。

 

去年、四国の神山町を見に行った時、街として正直そんなに魅力的だなという感じはしませんでした。けど、逆にそのくらいのほうがよいのかもしれません、大南さんが「どこの地方も、はるやま、青山、マックにファミレス見たいになる、ああいう街が一番悲しいのでやめてほしい」まさに!です。どこにいっても同じ顔をしたグローバルチェーン店頼りにした経済はローカルの自律や共存体系を破壊するだけで、何より「どこも同じ」という無価値化が進むわけで、それは地方の無意味化に他ならない。そんなアプローチは間違っています。

 

我が七里が浜商店街にも、ドラッグストアの建設が始まりました。みんな便利だからよかったなんていいますが、本当に残念なこと。これにはやくみんな気づいて欲しいです。

 

また、地方再生の肝は「人の流れをつくる」という言葉も非常に重いです。大抵、金の流れ(予算)からか、箱(建物や目的)から入る。

金は、国から補助金が出る、それで何かやろう。箱ー最新事例を学んできた、神山町みたいにサテライトオフィスをつくろう、産地直売所をつくろう、スタジアムをつくろう、これがこれまでのやり方です。

 

地方経営に詳しい木下斎さんも非常にクレバーな方でした。

「成功事例のアウトプットだけを移植することがまちがっている」「プロセスを学ぶこと、地方それぞれの資源、人、事業、金融の自律的アプローチが鍵」

まさにおっしゃるとうりだと思います。

都市プロデュースの アフタヌーンソサエティ清水義次さんは、「地方再生を握るコンテンツは、フード、エネルギー、スポーツ、そして教育。この4つの自律が肝」と。

 

つくづく、地方事業の民間の方々はまともだなあという印象です。政府・行政のほうが心配。彼らもはっきりとは言いませんでしたが、「こういう事例はどうやったら全国に展開できるか?といってくる」というのはおそらく、行政の◯泉さんの視察団じゃないかと思って聞いていましたが、笑 彼らもおっしゃっていたとおり、民間事業で新しいイノベーション事業でリスクテイクして、それでアウトプットを見せて、納得させて、行政に参加させ、行政が音頭をとる、これがベストシナリオだと思います。

 

金でも箱でも法人でもなく、まずは、人の流れ。

よいシンポジウムでした。

 

PS それにしても、ハフィントンポストの方はプレゼンが下手すぎてびっくりしましたが、やはりものを書く人と、話す人(人を動かし事業を動かす人)はスキルタイプがだいぶ違うんだなあと改めて思いました、笑

 

 

 

ワークライフバランスからワークライフポートフォリオへ(理論編Ⅱ)

前回、ワークライフポートフォリオフレームワークを解説しました。

ワークライフバランスからワークライフポートフォリオへ(理論編Ⅰ) - 元外資系コンサルタントがなぜ鎌倉で自給的生活をはじめたか?

 

今回は、4象限がそれぞれどのように相互に影響しあうのか、それをどうやって戦略的に活かすかのかについて解説します。

 

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その前に、大切な前提があります。

基本的な原則として、「あるやりたいことがらは、4象限間を移動させようと思ってはならない」というのです。

 

どういうことか説明します。

第2象限にOL、第3象限にヨガをマッピングしていたとします。ヨガのインストラクターになろうと思って、いきなりOLを辞めること、すなわち第3象限にあったヨガを第1象限に移動させよう、ということです。

これはあくまで、基本原則としてはオススメしません。

 

そういう決断をする前に十分自分の内なる声を確かめましょう、ということです。自分の中で今程度のお金を稼ぐことが精神的、生活上の大切なバランス(友達との食事、旅行、美容にかかる費用)を保っていませんか?ヨガのイントラになってそれをしばらく十分賄えない場合にどのくらいワークライフトータルで損失になりますか?ヨガを仕事にするメリットは何ですか?と深く考えてみると、解決策は、第2象限のOLをもっと効率的で働きやすい職場に転職してしまえばよいだけで、そうすることでよりヨガの時間を増やすことができ、この2つのバランスの変化でワークライフの満足がマックスになるんだ、と気づくかもしれません。

 

つまり、はじめのステップとして、4象限は4象限毎にやりたいこを分散させて、それぞれを育てていく、というのがリスクのないアプローチということです。それぞれが大きく育ってきた段階になって、はじめて入れ替え可能かどうか判断していけばよいわけです。

 

さて、その前提の上で4象限同士の影響・シナジーについて説明します。

 

Self Interest(興味・関心)→Making Money(金稼ぎ)、Social Business(社会的事業)、Social Contribution

Self Interest(興味・関心)ーこれは個人的趣味などで、お金にはならないけど自分が心から癒されたり満たされたりする活動です。これを充実させることは実は第1、第2象限つまりProfitableな(お金を稼ぐ)活動に大きな影響を及ぼします。

それは、単に精神的な満足度が仕事を捗らせるということ以上のことです。

 

詳細はまた別途にしますが、これからの時代で”稼ぐ”ためには、自己のオリジナリティが極めて重要になってくるからです。

これまでの社会では、大企業の看板の下、会社の歯車になっていれば多くのお金がもらえていたサラリーマン安定社会でしたが、これからはまったくわからなくなってきます。大企業の不安定化という流れに加えて、テクノロジーと人間との競争という流れも無視できません。わかりやすく言えば、これからはロボットと生産性を競いあう時代になってきます。その時、あなたが(人間として)あなたにしかできないことは何か?これを確立していかなければ食っていけません。そのオリジナリティを育む活動こそが、第3象限Self Interest(興味・関心)に深く関わりがあります。

 

「お金が稼げるか稼げないかという軸を一切取り払ったときに、本当に心の底から好きなことに打ち込む」

これがとても大切な時代になってきています。今まではどうしてもお金のことが頭から離れなくて、会社勤めが忙しくてそういうことができなかったところがあります。

 

 今、大企業で働いて稼いでいる人たちー僕の元同僚たち筆頭にですがー少なからぬ人たちは第3象限が欠落してしまっており、その穴埋めを酒と女と金の浪費という極めて効率的だがクリエイティビティのない強刺激で賄ってしまっています。映画「ウルフウォールストリート」でディカプリオ演じる主人公が巨額の富を築きながら、ドラッグとセックス中毒に陥っていたのは極端な例ではあるものの例外ではなく象徴的です。これでは、この先の個人社会の時代、クリエイティブ時代には生き残っていけないと感じています。

 

このSelf Interest(興味・関心)の活動は、自分というOriginal Brandをつくっていくことになるわけです。そうすることで、Core Competence(競合他者が真似できない能力)を醸成することにつながる。だから、第1、第2領域へ大きな影響力を及ぼすのです。

(ここから、僕の提唱するポスト資本主義時代における経営論ー 顧客志向・競合戦略からの脱却、自分志向経営へと繋がっていきます)

 

Ⅲ. Self Interest(興味・関心)→Ⅳ.Social Contribution(社会貢献)

 

さらに、Self Interest(興味・関心)の追求によって得られるOriginal Brandの発信は、仲間、Communityを形成するようになる。そこから、徐々に仲間と社会に対する働きかけや影響力を及ぼしていくことができます。Individual(個人的)からSocial(社会的)への移行です。そこから意義のある活動がProfitableな(利益を生む)Social Business(社会事業)に発展する可能性があることは言うまでもありませんね。

 

Ⅱ.Making Money(金稼ぎ)→All

 

やっぱり、お金は大事ですね、笑 Ⅲ.Self Interest(興味・関心)もⅣ.Social Contribution(社会貢献)も充実させるためには、お金があるに越したことはありません。結局ワークライフを充実させる上で、お金を稼ぐ=他の活動への投資原資(Investment)を効率的につくる、ということは重要です。

 

そこで最初の原則に戻るわけです。大体「仕事がつまらないから辞めたい」という人たちは、この第2象限と第3象限を混同してしまってドツボにはまります。そうではなくて、今やっている仕事というのは、第2象限である、あるいは仕事を第2象限と位置付ける、そのために転職する、という”割り切り”も戦略です。僕の場合は不動産投資などの不労所得を得る仕事をここに位置付けています。他の3象限に時間を投資するために、少ない時間で稼ぐ柱をつくる、というのは戦略的なアプローチになります。

 

All→Ⅰ. Social Business(社会事業

 

そして、やっぱり矢印の終着点は、Ⅰ. Social Business(社会事業)になると思います。もちろん個人差はあって、この領域が不要とするポートフォリオを組む人だって大勢いると思います。本当に第1、第2象限(お金)がなくても満足出来る人には不要です。

 

ただ、多くの人は、社会に貢献できてお金も稼げたら最高だなあと思っていると思います。しかし、それは最も難しいことです。僕の整理では、他の3象限を育てていく中で、はじめてこの第1領域に昇華していく最終段階のものだと思っています。

マズローの5段階欲求に近いですが、最後は自分自身が社会に貢献している、という状態が最も満足のいくことのひとつではないかと思います。

 

それでは次回は、実践編として、僕がこのポートフォリオをどのように組んできてワークライフを充実させてきたか、この先の戦略について考えたいと思います。

 

ワークライフバランスからワークライフポートフォリオへ(理論編Ⅰ)

前回のおさらいです。

 

なぜ「ワークライフバランス」が上手くいかないか 

 

ワークライフバランス」がうまくいかない理由として 

・ワークとライフをトレードオフの概念と定義してしまっているから

・「ワークライフバランス」が個人のためではなく、企業・政府側のためのプロモーション施策に成り下がっている 

 

これからは、以下のパラダイム転換が必要

・バランスという概念から、ポートフォリオという概念へ

トレードオフの概念から、マキシマイズするという概念へ

・企業における個人のワークライフから、個人軸にたったワークライフの設計へ 

 

と書きました。今回はその続きです。

 

ワークライフポートフォリオとは何か?

この場合の「ポートフォリオ」とはデザイナーにとっての作品集のことではなく、「ワークライフでやりたいことの組み合わせ・構成のこと」を指しています。経営において事業や製品の投資配分を使うときによく使うものを個人に応用したものになります。

 

具体的に説明します。

 

まず、縦軸と横軸の4象限をつくります。

縦軸 Profitable - Nonprofitable

横軸 Social - Individual

 

そうすると図のようになります。

 

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第1象限 Social Business(社会的事業

第2象限 Making Money(金稼ぎ)

第3象限 Self Interest(興味・関心)

第4象限 Social Contribution(社会貢献)

 

ワークライフにおいて、個人が実現したいことはおおよそこの4つのどこかに分類されるはずです。まず、自分の関心事項がどのようにマッピングされるか、可視化してみることがとても重要です。

 

自分は社会貢献がやりたいんだ!という人がいるとします。本当にそれだけですか?他に欲望はないですか?

よく考えたらやっぱりお金を稼ぐことも大事だ、ということもあると思うんですね。自分の内面と向き合って洗いざらい自分の内なる欲望をだしておくことが大事です。

 

ワークライフバランスの多くの問題は、自己の欲求を現状への不満、何らかのマス情報の影響や固定観念から私はこれだ!と思い込んでしまってそれに固執してしまうことにあります。私はヒルズ族みたいに金持ちになりたい、私は趣味を仕事にしたい、私がやりたいことは社会貢献だったんだ、と。

 

でも、大抵人の欲はもっと深くて、1~4のどれもやりたいはずなんです。(4象限毎の優先度に個人差はあれど)そのことを始めから無視してしまうことから不幸は始まります。

 

お金をたくさん稼いだが不毛な人生だった、やっぱり趣味を仕事しちゃいけなかったんだ、いくら社会貢献してもお金がないとやっぱりきつい・・・というオチです。

 

この4象限に人生でやりたいことをマッピングしきって、文字通りポートフォリオを組むことがとても重要です。

この4象限はそれぞれの領域が影響しあうので、優先順位をうまく組み立てることで、好循環が生まれるのです。

 

つまり、限られた時間とスキルを有効に使って戦略的に4象限の充実を最大化することこそが、まさにワークライフバランスからの脱却としてのワークライフポートフォリオの考え方です。ワークライフバランスから、ワークライフマキシマイズへの転換です。

 

まず今すぐ自分のやりたいことを4象限にマッピングしてみてください。こんなにアンバランスだったか?この領域もっとやりたいことあったなあ、などなど、様々な気づきがあると思います。

 

では、次回は4象限がそれぞれどのように影響しあうのか、それをどう戦略的に活かすかについて説明します。

 

ポスト資本主義時代の幕開け(1/2)

いよいよ本題です。

 

なぜ今、歴史的な転換期なのか?

日本国内外で様々な人が様々な言い方でいっておられますが、僕なりの感性で捉えた変革ポイントについて考えていきたいと思います。全てを把握し、論拠を示すことは膨大かつ不可能に近い作業になるので、第1回目としてある程度の仮説とフレーム整理に留めておき、今後仲間たちとともにより深めていければと思っています。(このテーマ自体、人生かけて追いかけていくことになるので)

 

今回は背景についていくつかまとめています。

▶︎ 資本増殖のネタとなる辺境の限界と迫り来る”Disruption"の波

▶︎ 経済成長指標と豊かさの明白な乖離

▶︎ 食の低コスト化と贅沢の代償

▶︎ 地球は2個必要に

 

資本増殖のネタとなる辺境の限界と迫り来る”Disruption"の波

このテーマは様々な学者様たちにその詳細は譲るとしたいですが、僕の理解では、「資本主義社会とは、新自由主義思想の元、規制を可能な限り排除し(従って必然的に国境を越えたグローバル経済に発展してきた)自由競争による市場原理を元に、資本を使って利益を生み出す営み」と捉えています。簡単に言えば、経済的成長を第一目標とし、飽くなき成長ネタを探しまくる行為と言えます。これが、我々の生活を支えている大企業を存続させる根幹になっています。

 

・僕自身、コンサルタントとしてやってきたことというのは、グローバル経済の一歩先にある成長ネタを探し、コンセプト化、オファリング化して、各企業に戦略として次々とインストールし・実行支援して成長させることでした。

市場と労働力を西欧から新興国へと移させ、未来資源から搾取させ、既存産業を駆逐させ・・・これは行き着くところがないわけです。もちろん、環境ビジネスだとか、デジタル化だとか、上記のような課題を解決するかのごとく、また新たな成長コンセプトを打ち上げてはいます。

 

・ しかし、直感的に限界はあるのは明らかですし、それ以上に深刻な限界は”Disruption”(創造的破壊) というジレンマです。この先、デジタルによる効率化が加速的進めば進むほど、”普通の企業”や”普通の労働者”は不要になって確実に”余剰人員”がますます生まれてきます。新しい新興産業は既存産業を次々と駆逐していくでしょう。それによって消費者はさらに素晴らしい製品やサービスを低コストで享受できるようになるでしょう。・・・しかし、それを支えている労働者側はどうなっていくでしょうか。そういう産業をますます少数精鋭化が進んでいく超スーパーエリートが担いますが・・・他の人たちは何をして飯を食っていくのでしょうか?つまり、これまでの全員で成長しよう、というモデルでの仕事・生活満足は実現不可能な時代になっていくのです。消費者=労働者なわけですが、これからの社会においては、まず暴走する消費者の欲望を止めない限り労働者に未来はないのではと思うのです。

 

経済成長指標と豊かさの明白な乖離

・政治・経済が第1のKPIとしてきたGDPと人々の豊かさとの乖離が顕著になってきたことです。いろいろな研究結果がありますが、一つの例として、国民年収平均が$20,000(約230万)を超えると財産と生活の満足度の相関関係は無くなる。現に、アメリカの幸福度は、1955年から横ばいかやや低下しているくらいです。日本でも、内閣府が出している生活白書で、「明確に所得の上昇は幸福度に結びついていない」と87年から1人あたりGDPが上がり続ける一方、生活満足度が下がり続けている綺麗な反比例を描くファクトをつけて断言しています。アベノミクスは誰のため?

 

・そもそもGDPは環境を破壊しても、犯罪が増えても、離婚が増えても増加する指標なので偏重して相関しないのは当たり前なのですが。代替指標づくりに向けた動きも活発になってきています。ブータン国民総幸福量(GNH)は有名ですが、それ以降も、国民総幸福量(GNH)よりよい暮らし指標、包括的豊かさ指標(IWI)、人間開発指標(HDI)、グリーンGDPなど様々な取り組みがあります。

 

食の低コスト化と贅沢の代償

 ・愕然とする事実は、食料分配の世界的不均衡です。 日本人は年間 5500万トンの食糧を輸入しながら、1800万トンも捨てています。廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回っています。さらに、日本の食品廃棄の実に半分以上にあたる1000万トンが家庭から捨てられているのです。この廃棄している1000万トンは、途上国の5000万人に匹敵するといいます。飢餓が原因で1日に4~5万人(1年間に1500万人以上)の人(七割が子供)が亡くなっています。僕たちの食事を見直すだけでどれだけの人たちを救えるのでしょうか?

 

・一人当たり食料供給量では、日本では必要なカロリーより 31%多い。必要カロリー以上食べているのは世界の2割で、その2割が世界の半分以上を消費しているのです。

ちなみに、牛肉1キロ作るために穀物11キロ、豚肉1キロ作るために穀物7キロ、鶏肉1キロ作るために穀物4キロを消費するという構造です。贅沢な食事をするために余分な穀物が消費されます。

ネットワーク地球村より引用)

 

・さらに、経済成長の追求で食料は安くて味の良いものが簡単に手に入るようになりましたが、その裏事情も次第に明らかになってきました。コストと味の追求の結果、僕たちは甘味料、化学調味料など 体に有害でも知らず知らず混入を許容しているのでした。また、動物の虐待とも言えるような環境下での飼育によって大量供給を可能にしているケースもネットなどで取り上げられやすくなってきました。マクドナルドの一件はほんの一例にすぎないでしょう。

 

このような事態に気づき始めている人たちは日に日に増えています。必要以上の贅沢はいらないのでは?あるいは、僕たちの食べている食べ物はどのように作られているのかもっと知るべきでは?真っ当に作られたものに必要な対価を払うべきでは?生産と消費がもっと近づくべきでは、第1次産業とその発展てしての第6次産業の動きが活発になりつつあります。

 

地球は2個必要になる

WWFは「エコロジカルフットプリント」(森林、海洋、農場といった、現在人類が消費している物を生み出すために必要な、生産性のある「土地」を架空の面積に置き換えたもの)を元に、現在の人類による消費の大きさを計算すると、地球1個分の生産量に対して、1.5個分の利用していると言っています。資源を0.5個分は先食いをしている。2030年には2個分らしいです。

 

・そもそも、環境破壊しながら成長しようとする営みは、資産(BS)を切り売りして利益を稼ごうとしている(PL)、まさに教科書的には、本来的にはやってはいけない経営手法です。こんなことに世界中の学者さんたちが気づかないわけがありませんね。

 

今日は、この辺で。続く。

 

1月25日 七里ヶ浜SUP 今日はボウズ

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今日は暖かく穏やかでしたね。

海水も5メーターくらいまではっきりと底が見えるほど透明でした。

お魚ちゃんも隠れてしまったかな・・・

あたりは幾度となくあったものの、、うまく合わせられず、残念。

でも今日は、江ノ島に向かって飛行機雲が伸びてたり、淡いピンクが海面に映りこんでいてきれいでした。

 

 

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