鎌倉エネルギーカフェにて

昨日は、鎌倉エネルギーカフェに参加。

開催場所は、鎌倉宮の近くにある、古民家系の老舗カジュ・アートスペースさん。

 

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鎌倉市のエネルギー政策をネタにみなさんといろいろと議論したのですが、建築家、菜園家、アーティスト、NPO関連の多彩な方々とのディスカッションはとてもとても楽しく、学ぶことがたくさんありました。なにより、エネルギー、エコロジー、エコノミーシフトチェンジに共感している同士ということが素晴らしく、シナジーが蔓延する感じが心地よかったです。

 

中でも、藤野からこられていた建築家の山田さんが設計しご自身が住まれている「里山長屋」のお話はとても素晴らしかったです。

 

藤野は相模湖と里山に囲まれて、古くからアートやトランジション藤野の活動も盛んだということですが、里山長屋は、パーマカルチャーを学んだ4世帯の長屋で、コモンスペースがあってそこがまちづくりの拠点にもなっているという、大変素晴らしいモデルだなと思いました。

 

面白かったのが、飲んで帰ったときは、4世帯の誰かが駅まで300円で送迎にきてくれるというルールでやっている「里山タクシー」。最高じゃないですか!?

 

エネルギーシフトに関してですが、僕たちのグループでの議論は、代替エネルギーなどのハード面よりもソフト面に多くの話が及びました。

 

僕もお伝えしたのですが、まず第1に人間一人ひとりが持っている自分発電能力を高めることです。寒いときにストーブをつけるのではなく、ストレッチ、ヨガ、走る、生姜汁を飲むなどして体温を高める。体温を高めることは病気になりにくい免疫力をつけることにもなります。僕たちが無駄にエネルギーを使っているというのは、自分たちの力を弱めているだけで。電力の内訳の実際は、電気よりも暖冷房の方が消費しているらしんですね。

 

それから、次に食べる物。一番身近なところで、その時とれたものを食べる。これが一番エネルギー、化石燃料を消費しない。しかも、楽しいし、おいしいし。

 

土にかえらないゴミを出さないようにすることも大事ですね。鎌倉市では、4月から家庭ごみが有料になります。僕としてはシフトチェンジのよいチャンスにすればよいのだと思います。

 

ゴミ料金を末端の消費者が負担をすることになるわけですが、これって理不尽ですよね。消費者が買い物をしている小売自体がゴミを売っているわけですから。スーパーの肉のトレイだったり、ビニール性のもの、瓶缶ペットボトル、アマゾンでの買い物で腹がたつのが小さいものにどでかい段ボールに入れて送ってくる。(もちろんリサイクルできるものではあるものの、リサイクルにも金とエネルギーがかかるわけで)だから、消費者側から企業への変革を求める声が必然的に強くなり、そういう対応をいち早くした企業が競争優位になるわけなので、自然と鎌倉の企業から先進事例が生まれるようなことになっていくんではないかと思います。捨てずに加工して商品として売り出す、それをブランド化する、という第2次リサイクルビジネス時代ともいうべきものが活発になって くるでしょう。

 

 ただ、ソフト面でのこういった、ライフシフトを実現していくということは、安易な効率性を生むお金から離れ、自らの労力を少なからず費やさなければいけないので、大事になってくるのは横のつながりですね、時間や物をシェアする村的なコミュニティの存在がやはり、一番のキーになってくる。

 

SNS、インターネット社会ですから、窮屈な古い時代のコミュニティではない、ネオコミュニティの形成が大事ですよね。

 

そのためには、まず小さくてもこういったシフトチェンジに共感する仲間と語り合うということが大事なんで、本当によい会でした。

 

鎌倉は、そういう土壌が古くからあるわけですが、今までまだまだコアなカルチャーだったわけですが、いよいよアーリーアダプターからマジョリティーへの展開がすぐそこまで来ている、そういう時代になってきているのだと改めて思いました。

 

自分もしっかりその流れをつくっていくべく、いろいろなプロジェクトを考えているのでみなさんとともに、どんどん進めていけたらと思っています!

 

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