ブルーボトルコーヒーがまったく”すごくない”たったひとつの理由

あえて、ひとことでいいます。これは、何度目の逆輸入でしょうか?

 

ロハスもオーガニックも3R(Reduce,Reuse,Recycle)も和食ブームもサードウェーブも・・・全部、もともとは日本オリジンじゃないですか?

日本人のもつ繊細な美意識、妥協のない品質へのこだわり、誠実さに裏打ちされた高い接客品質。

 

すべて日本のお家芸ですよね。経営のアメリカナイズ化が叫ばれてきたなかで、日本の過剰サービスがアメリカとの生産性の差を生んでいるなんて言われてきましたよね。

 

それが、「やっぱりコーヒーつくっている間にバリスタと会話をするという過剰サービスこそが価値なんですよ」なんていってアメリカ人に教えられちゃったりして、悔しくないですかね。それ、別に新しくないし、っていう。

 

ブルーボトルは、米国のテックビジネスの人たちが、自分たちが失いかけてきた価値観をこれだ!といって見出した、その象徴的存在だったわけですよね。やっぱり、俺たちがやってきたのはスタバみたいなもんで、均質化、効率化、マニュアル化されたものはつまらないよね。もっとソウルフルでエモーショナルなもの、合理的でなくてもこだわったものに価値をおきたい、という彼らにとってのカウンターだっただけですよね。

 

僕たちソウルフルジャパニーズからすれば、は~?って感じだと思いませんか?そんなことはじめからわかってるし、って。

 

シングルオリジンにこだわる喫茶店なんていくらでもあったし、焙煎後すぐに飲めるようにしている店だってありましたよね。そもそもブルーボトルは日本の喫茶店からヒントを得ていると公言していますし。

 

なのに、そういうアメリカンな価値観の発展のなかで再び”つくられた”プロモーション戦略にまんまとのっかって、なんかすごいのが来るらしいとなり、そして行列して、やっぱりすごいみたいだから行列しにいこう、うん、確かにうまい、うまいということなんだね、

 

「これが、きっとすごいんだろうね」と思い込もう

 

なんかおかしいなあと思いませんか。

そろそろ思いませんか。

 

もっと僕たち胸張っていきたいですよね。

いま、もうかなり小商いブームが起きつつあります。

 

日本人それぞれの感性のレベルはめちゃ高いんだと僕は思います。

これは、一億総中流がまいた種ですよ、これから一億総クリエイティブ時代になっていくのです。日本人にしかできないことがあります。

 

アメリカ流資本主義を真似した大きな会社員のなかで、均質化して働くよりも、個々人の感性と本来自分がやりたいことをマックス追求した小商いをみんながこぞってやる世界にきっとなっていきます。

それらの総体として日本は最高に素晴らしい文化的・商業的成功を世界に見せつけることになるんです。

 

ブルーボトルなんかに翻弄されないで。

 むしろ、僕たちは僕たちのままでいいんってことが証明されてきたということなんだから。

 

とはいえ、一度は行ってみますけどね、笑 

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